行動することで何かが生まれてくる(2015年3月号「神のおとずれ

倉敷ほっこりカフェ


 倉敷聖クリストファー教会では、昨年の4月から宣教の一環として、福島県小名浜の聖テモテ支援センターが行っている「ほっこりカフェ」を参考にした、倉敷での「ほっこりカフェ」を開催することにしました。
 倉敷のほっこりカフェは、教会と地域との関わり、地域に住む人々との繋がり、風通しの良い教会、開かれた教会ということを目指して、教会集会室にて無料のカフェを開くことにしました。
 まず、昨年の4月1日(火)13時半〜15時にほっこりカフェをオープンすることを決め、そのために約二ヶ月前に中型・大型の看板と案内チラシを作成しました。そして、約一ヶ月前には教会近隣に案内チラシを配布し、教会敷地内に二つの看板を設置しました。
 

カフェ・オープン


 倉敷聖クリストファー教会として、初めて、このようなカフェの試みをすることもあって、当日、地域の方が集まってくださるか、不安もありましたが、蓋を開けてみると、来会者12名、教会の信徒のスタッフ4名、合計16名の大勢の方の出席がありました。
 第二回目の4月9日(水)より、毎週水曜日(祝日、盆、正月等は休み)14時半〜16時に開催しており、1月末現在で来会者4,7名、スタッフ4,9名の合計9,6名の平均出席となっています。


目 標


 私たちは、ほっこりカフェの目標として、以下のように設定しました。 

短期 雑談形式で交流。

中期 出席者の意向をくんだ講話(健康、防犯等)、悩み
   相談などを企画。

長期 雑談を通して、近隣地域が求めているニーズに応答
   する。教会との関連付けを企画。


多くの効果
 
 オープンして、約9ヶ月経ち、現在、短期目標の雑談形式で交流していますが、うれしいことがありました。
 それはほっこりカフェに出席された未信徒の方の中で、日曜日の礼拝やクリスマスやイースターに出席された方がおられたからです。
 さらに未信徒の来会者の中に、キリスト教キリスト教人生観の話を聞きたいとの要望があり、そこで毎月一回 ほっこりカフェ後(15時以降)に、第二部「幸せに生きるためには―キリスト教的人生観」という講話(対話形式)を開催することになりました。
 この第二部も未信徒の来会者の出席率は高く、皆さんが人生や幸せについて、大きな関心を持っておられることがよくわかります。
また、教会信徒がスタッフとして関わっていますが、毎週、開催することにより、信徒同士の交流がより深くなりました。


行動を起こすことで


 もちろん、課題や問題がないわけではありません。現在の課題として挙げられるのは、

1. メンバーが固定化しつつある。マンネリ化を解消。
2.一度、来られた方がほとんど来られない。リピーターの確保。
3.来会者の出席の拡大、拡充。
4.隣り近所の方が来られていない。近隣の方が気楽に来られるような方策の模索。

 課題は多くありますが、今回のほっこりカフェを開催するにあたり、一つの行動を起こすと、連動するように何かが新しく生まれ、広がっていくことがわかりました。このように教会とは課題に対して何かの行動を起こし、何かに取り組むと、また新しい何かが生まれ、発展していくものなのではないでしょうか。
 今後も、私たちは失敗しても、また次の行動を起こし、キリストの体である教会として、神の宣教の御業に参与し続けていきたいと思います(2015年3月号神戸教区報「神のおとずれ」より転載 牧師 平野一郎記)